第27回 近鉄特急に、まだ食堂車が走っていた!
食堂車って知ってますか?電車に連結された食事専用車両です。利用したことも聞いたこともない人も多いのではないでしょうか?
6月29日~30日に伊勢志摩にグループ社員旅行に行ってきました。京都から賢島まで、近鉄特急「しまかぜ」に乗車しました。座席のプレミアムシートは本革で、自動リクライニングで、なんと、マッサージ機能もついていました。
そして、車内には食堂車がありました!!
私の出身地は宮城県の石巻。小学生の頃、父親に連れられ、年に1度くらい東京に旅行していました。当時はまだ東北新幹線はなく、仙台から上野までは、東北本線の特急電車。たしか電車の名前は「やまびこ」「ひばり」だったと思います。
当時、特急電車には食堂車が連結されていました。食事専用の車両に移動して、車窓の景色を眺めながら、料理を食べるのが大の楽しみでした。
親父の口癖を今でも覚えています。
「ひろし(=私)と一緒に特急に乗ると、ずっと食堂車にいるから指定席を取る意味がない」
毎回、言われていました。
今回、おそらく40年ぶりくらいに、食堂車に乗りました。食堂車で料理を食べました。「松坂牛カレー」。1340円。最高に美味しかったです!
https://www.kintetsu.co.jp/senden/shimakaze/menu/
かつては新幹線にも食堂車がありました。しかし時代は移り、食堂車は特急電車や新幹線から姿を消してしまいました。
新幹線から食堂車が消えたのは、実は利用客が減ったことが理由ではないそうです。自由席に座れなかった乗客がコーヒー1杯で長時間居座るようになったのが真の理由のようです。
私は、東京から郡山までの移動で、毎月何度も、東北新幹線の「やまびこ」に乗ります。結構、空席が多いです。たまに乗る東海道新幹線の「こだま」も同じく、空席が目立つときがあります。
自由席を減らして、1両食堂車を連結するのを検討したらいいのに・・と思います。
豪華グルーズトレインが大人気の時代です。そこまで豪華でなくても、ゆったり、少しだけ贅沢に移動したい人は、あえて「のぞみ」や「はやぶさ」を使わずに、「こだま」「やまびこ」を利用するんじゃないかと思います。時代のニーズは高速化だけじゃないですし。
