第25回 ミャンマー最新事情-2(ヤンゴンでの移動手段)
CSHグループの会社に、ミャンマー現地法人(ファンワードミャンマー)があります。ミャンマー最新事情の第2回目は、ミャンマーの最大都市ヤンゴンでの移動手段について、最近訪問して目にしたり、感じたりしたことを書いてみたいと思います。
まず、ヤンゴンで最初に驚くのは、歩行者で信号を守っている人はほとんどいないことです。渋滞で車が止まっているときは、歩行者は、車と車の間を縫うように横断します。車が流れているときでも、走っている車と車の間に一瞬の隙を見つけると、すかさず、広い通りを横断し始めます。
ここが日本なら、運転手は「危ねーだろ!!」とばかり、クラクションでも鳴らしそうですが、ミャンマーでは運転手は静かなものです。急な飛び出しにも慣れているのか、平然としています。
日本の観光客も、滞在二日目ともなると、慣れた足取りでミャンマー人と同じように広い通りを信号無視で横断しはじめるようになります。
市民の交通手段は、バスかタクシーかトラックの荷台です。
鉄道の環状線もありますが、あまり使っている人はいません。保線が全くされておらず、レールが歪んでいるので、速度は最高でも20キロくらいでしか走れません。自転車のほうが早いです。車両にはドアがありません。なお、この環状線、最近、日本がお金を出して整備することになったとのニュースが出ました。
バスは、まさに市民の足となっています。2時間近くバスに揺られて通勤してくる現地法人の社員もいます。ぶどうの房のようにバスの出入り口に掴まって市民が乗っている風景も目にしたことがあります。
先日、私も初めてバスに乗りましたが、バス内はすし詰め状態でした。そんなとき、足の弱そうな年老いたおばあさんが乗ってきました。出口近くにいた人たちは、乗るのを手伝い始めました。座っていた若い青年が当たり前のように席を譲りました。日本での風景とそっくりでした。
観光客は主にタクシーで移動しますが、タクシーには、料金メーターがついていません。料金は乗るときに行先を伝え、ドライバーとの交渉で決めます。タクシーの運転手は全員スマホを持っています。先月行ったとき、ミャンマーのタクシーは配車アプリ「グラブ」が使えるようになっていました。料金がスマホに提示されるので、交渉しなくてよくなりました。
ヤンゴンは交通量も多く、歩行者は信号のないところを平気で横断するなどルールばっかりです。いろんなトラブルも起きそうなのですが、怒っている人は見たことがないし、警察の姿も見たことがありません。なぜかな?と考えてみました。
これは想像ですが、ミャンマーは、日本と比べたら生活水準は低いですが、それでも基本的に生活満足度は日本より高そうです。みんな笑顔で、穏やかで、協調性のある国民が多い。なので、何か起きても警察などの仲介が要らず、多くのトラブルは市民間で解決できているのではないかと思いました。
