第3回 ユーザサイドからの検討事項

1.ハードの検討

【CD-R/RW採用について】

今後はCD-R/RWタイプがメインですので、もしCD-ROMが必要なら装置はCD-R/RWタイプの方が良いでしょう。
一方、今後は遠方のサーバ資源を利用するアプリケーションやWeb仕様のシステムが多くなると、クライアント側のマシンは最低構成のマシン仕様で充分です。・・・この方向性が主流になる可能性もあります。例えばCD-ROMもなく、単なるディスプレイ+キーボードの最低構成。
但し、遠方のサーバはメモリをなるべく多く搭載し、容量もなるべく多くする方が望ましいでしょう。出来れば、端末ごとに容量の制限をかけておいたほうが望ましい。
ただし、CD-R/RWメディアの記録面は太陽光に長時間当てたりすると劣化する恐れがあるので注意すること!

【インターネット接続】

接続はモデムやTA接続が一般的ですが、現在、モデムやTAをルータ仕様にかえるルーターHUB「19,000円」を接続すると、TAの増設は不要です。複数台数のLAN仕様で同時接続が可能になります。マシン台数ごとにTAを売りつけている販売店は要注意です。

2.システムの検討

【異常課金や不正接続の防止等】

日本人が一番楽天的に考えている部分で、ハッカー対策やWeb使用の制限等、今後この部分の対策が非常に重要です。出来れば専門家に外注することをお奨めしますが、自社で頑張っておこなっていくのも良い方法でしょう。
出来れば21世紀型の自己責任型企業は、自社でまず実行して勉強してください。手に負えないようであれば、それから外注してみる方法も良い方法です。20世紀型のように、何もわからずにただメーカー外注することは止めましょう。

【遠隔操作によるトラブル対策】

現在、回線さえあれば、遠隔でコンピュータを操作するソフトやアプリケーションはかなりあります。
トラブル時は遠隔操作できるソフトをインストールしておき、万が一のトラブルに備えてください。このインフラがあれば、SEは自社にいて、遠隔地のユーザーのトラブル内容を直に判断して、ユーザーに伝達できます。
例えば、不正使用やドライバー設定ミスやオペレーションミスなど・・・。

【iモード等の携帯端末や電話とのシステム連携】

これからの端末は、すべてパソコンとは限りません。iモード対応携帯電話やモバイルやTV等、様々なハードが端末になりえます。
ソフトの内容や業種により、様々な携帯を柔らかい思考で考える事が重要です。

【銀行やカード会社の連携】

今までは銀行から販売されていた銀行端末は、今後はソフトのみを購入して、端末は自分のパソコンを使用するというケースが多くなると思います。このような変化により、各銀行やカード会社や仕入先との連携するシステムが多くなると思われます。
今後の考え方は「他社データを利用する」。間違っても出力したデータを再入力するような考え方をしないでください。

【管理台帳の作成】

IPアドレスやコンピュータ名等の決定事項を台帳化して管理することが重要です。データをCSV形式やEXCEL形式でFDに保存する方法も良いでしょう。
但し、取扱いには十分に注意を払ってください。

発言者:(S.E.)Y

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