第4回 経営者 薮内利明という人
私は、みずほでの銀行員時代の15年間で、何百社という会社を担当させてもらいました。銀行員って、担当する会社について、その会社の社員も知らない情報のすべてを知る立場にある特殊な職業です。
過去からの決算書や勘定科目を細かく見るのはもちろん、工場見学もするし、在庫調査もします。経営者の資産実態や家族構成も調査しますし、得意先にその会社の商品やサービスについての評価も聞き出します。もちろん怪しい人脈がないかどうかも・・・。そして将来性、成長性の分析をします。つまり会社を、丸裸にするわけです。数字は正直です。数字に経営者の性格が表れます。
歴史も長く、経営基盤ができあがっている大企業は別として、中堅・中小のオーナー企業では、優良会社と、一時的に好業績でも将来ダメになる会社の経営者には、性格に典型的な特徴の違いがあることが、よーくわかりました。
1)優良企業の経営者の性格・・・・・せっかちな楽観主義者
2)ダメになる会社の経営者の性格・・見栄っ張りで気前が良い
これ、絶対的法則です。
薮内会長と出会ってからいろいろ話をするなかで、「はっ!」と思いました。
薮内会長が、まさに、この優良企業の経営者のタイプの「ど真ん中」の人なのです。
薮内会長、ほんとにせっかちです。
遅刻は絶対だめ。期限までの提出遅れも厳禁。
とにかく、すぐに出来るべきことが出来てないことに超イライラする。
同時に、とっても前向きで、現状を悲観することがない。課題や問題があっても、やりようで解決できるし乗り越えられると、心から信じている。だから周りが明るくなる。
(ここだけの話、大先輩を前にして何ですが、憎めない、むっちゃくちゃ可愛い人です...www)
先日、代表者変更登記完了の翌日、薮内会長と一緒に、取引銀行へ代表者変更の報告に挨拶に行きました。
支店長を訪問したときには既に、全ての必要書類の提出が済み手続きが終わっていました。
「すげー!早い!せっかち!いや、スピード」を実感しました。