第103回 「何故体験教育が人生にとって必要なのか?」
一般に書籍やセミナーでも多く発信されているように、「体験」は非常に重要な事です。
昔から「百聞は一見にしかず」で多くの事を聞くことより見ることの重要性は言われ続けて
おります。
同時に、「百見は一験にしかず」とも言われて百回見ることより一度の経験の方が尊い
との言い伝えもあります。
これを数学的に解くと100x100=10000回聞く事より1経験が尊いとの
答えがあぶりだされます。
それだけ「体験」からくる気づきのは重要なのです。
小さい時から塾や家庭教師から知識を詰め込まれて、授業を聞いて優秀な成績の学生も
就職したとたんに大きな壁にぶつかり、最悪退職への道も良くある話です。
聞いて気づくことや見て気づくことも多いですが、やはり自分で体験した気づきが一番
自分自身の人生に大きな影響を与えるような気がします。
私も多くの歳月を生きてきた人間ですが、そのように実感します。
その「体験」の重要性を考えて教育界に下記にような提案をしたいと思います。
<教育界_改善提言>
1:就職してすぐに退職行きにならないように学生時代にアルバイトさせることを義務付ける。
可能であれば「単位」をとれる授業として定義する。
→勉学に「社会を学ぶ」ならやはり社会に出て体験することが何よりです。
アルバイトは就職(社会)の予行演習で有効だと思われます。
休みの概念、時間の概念、上下関係、礼儀作法、会話等多くの事をバイト先で教わると思います。
その経験が社会に出てから非常に役立ちます。
2:現在も小学校で行われているとは思いますが「ニワトリや豚」等を生徒に飼育させる。
→生き物の大切さや大切に育てたものを食べているお陰で生きてるのだを実感させる。
通常なんとなく食べているすべてのものに「感謝」する気づきを与えるのはやはり
動物等を毎日育てることから芽生えると思います。
この気づきも人生にとっては重要な事です。
3:中学校や高校時代に、黒字で経営が上手くいっている企業やお店で数日働く。
→いろいろ問題もあるでしょうが、そこでの経験も授業では教えない何かを気づくはずです。
出来るだけ学生をお客様扱いせずに、あるがままを見せて体験させることが重要と思われます。
ただし赤字や将来性のないお店や企業には訪問させない。暗くなって体験が逆効果になる。
お店や企業の良き例をまじかに見せるのは有効だと思われます。
なぜお店が繁盛しているのかを自分の眼で見て体験させる。これも授業では教わらない
大切な何かを教えてくれます。
4:大学時代に生徒が先生になり教える授業の場を設ける。
→教えることは十分理解していないと出来ない事を理解させる。
この経験で緊張感や人に伝える難しさを理解させる。
課題が出たら、どのようにすれば相手にうまく伝わるかを考えさせる。
身振りや視覚から入る情報を有効利用することもアドバイスする。
将来のプレゼン時の大きな武器なることは確実です。
5:授業内容の種類により、AIやロボットと人間の共存をはかる。
→これからのAIやロボット全盛時代が到来すると小学校の九九や英会話等の覚え込ませる授業は
教師がやるよりもロボットの方が生徒にとって面白いし有効のような気がする。
だたし今のところ体験からはロボットは学べない。そのような理由から人間の教師はそのサポートする
授業内容に仕事を変化させる。
AIやロボットと人間の協力体制を作る。
そして両者で理想的な教育を目標に邁進していく。
現在の受け身的な授業のやり方を全面否定はしませんが、通用しない社会人が多いのも事実です。
教えられる授業と体験する授業がバランス良く出来たら、それを改善する一手段としてお勧めできます。
社会に出ても通用しない人が多いなら教育内容からスピーディに改善していく事が重要ではないでしょうか。
今回は「体験」をテーマに色々考えてみました。
何度もブログで書いているドラッカーの遺言の「昨日までの常識は明日からの常識とは限らない」との文言を
きちんと心に刻むことが重要ではないでしょうか?
教育界でAIやロボットを敵対視するか、AIやロボットとの共存図るかの早目決断が重要テーマだと
思いますので、真剣討議を!!
SE:Y