第8回 企業の平準化・標準化について
昨今、デフレ傾向は一層強まり、企業としての永遠のテーマ「最低投資による最大の効果」という課題は今後益々重要度が増してくると思われます。現在の大多数の企業を分析すると、ファーストフードのFCチェーン等を除くと、業務の平準化・標準化はまだまだなされていないような気がします。
中小企業などはある数人の社員が重要なポストを占めていて、その人の指示で部下が仕事をおこなっている企業が大部分ではないでしょうか?
その中心人物も家庭の事情や身内の病気や本人の病気などで、いつまでも万全な状態で、永遠に仕事が出来るとは限りません。その中心人物の突然の身内の不幸で退職し、その後の社内の仕事運営がうまくいかなくなり、会社全体に影響が出たなどという話は良くききます。
野球にしても、サッカーにしても控え選手の層が厚いチームはいい成績をおさめる事は周知の事実です。控え選手同士のライバル意識や責任感などにより、チームの向上がはかれ、良い選手になっていくのではないでしょか?その逆にいつでも指示待ち社員で、9:00から18:00までを会社で過ごせばOKという社員意識で仕事をしている会社は企業成長は望めません。ベテラン社員から仕事を奪わなくても、見て覚え、質問をして、業務を知る姿勢とベテラン社員が有給を取って休んでいる時でも、代理業務が可能な会社の体制作りが重要です。
社内のコンピューターシステムの利用により、業務を平準化・標準化する事をお薦めします。
今後の企業運営は、平準化・標準化する事により、どのような外部環境の変化の時でも、スムーズに対応できるのではないでしょか?今後は社員数が多いという事は20世紀と違い、余り自慢できる事ではありません。より小さな集団でより大きな利益を得る事こそが今後の企業の生き残り戦略ではないでしょうか?
企業のトップはB/SやP/Lの内容改善も重要ですが、この平準化・標準化の改善も今後の企業運営にとって非常に重要であると認識いただくことが企業成長のキーワードだと思われます。
発言者:(S.E.)Y