第6回 仕事ができる人のメールの特徴

メールがいつまでビジネスのコミュニケーションの主流として残るのかはわからない。既に、LINEやチャットワークなどのSNSにその座を渡している会社も多い。

メールでもSNSでも同じなのだが、ビジネスでのコミュニケーションで仕事のできる人は決まって、同じ特徴があると感じます。

それは「返信が早い。文章が短い。内容がわかりやすい。」

反対に、仕事ができない人は、
「返事が遅い。文章が長い。言いたいことが分かりにくい。」

これらの裏にある、仕事の出来を決める人の性格、特徴はいろいろありそうだ。

・相手の立場に立ち、返事ができる人かどうか
・相手の期待する回答を判断し、返事ができる人かどうか
・常に仕事モードの人かどうか、など

でも一番の特徴は、おそらく、これらではなく、「連絡を受け取ったことを知らせる」重要性を知っている人かどうか、だと思う。

早い返信がなければ、相手は待たされる。
相手は、返信結果によって、別の相談相手を探さないといけないかもしれない。相手は、最初のメールの相手に託して待っていて良いのか、ダメなのかが分からない。

メールの返事が遅い人は、決して本来、仕事ができない人ではない。早さより完璧を優先する人だ。メールで完全なる回答を一度で詳細に説明して返事しようとする。だから時間がかかり遅くなる。相手がイライラする。どうなっているのかと問い合わせが来る。そこでNGの回答をする。相手が「いまさら!」と怒り出す。そして最初に相談する相手リストから抹消され、仕事ができない人に分類されるだろう。

いつも返事が早い人が、たまに返信がなければ、いま見られない環境か、または見逃している(あるいは届いていない)と相手は理解する。

メールの返信は「受け取ったことと、全体感としてOKか、NGか、じっくり考える必要ありか」の方向感だけがあれば、まずは十分なのだ。

コミュニケーションは、品質の完璧さより、とにかく早さを優先すべきなのだ。これをはき違えている人があまりに多い。

仕事ができる人は、仕事ができると感じた相手としか、一緒に仕事をしたくない。

メールは「返信を早く。文章を短く。内容をわかりやすく。」

これだけ心得ていれば、誰でも仕事ができる人と一緒に仕事ができ、相手が社内であっても社外であっても、その相手の能力を活用でるようになり、更に仕事力がつく。こんなに簡単な仕事ができる人になる方法は、他にないのではないか?

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